背骨には骨と骨の間に「椎間板(ついかんばん)」と言われるゼリー状のクッションがあります。
この椎間板が変形して飛び出したものの事を「ヘルニア」と呼びます。
それが太い神経を圧迫することで、腰からお尻や太ももや足にかけて痛みや痺れが出現します。
軽度(初期)
初期は、椎間板が飛び出しても神経を圧迫するほどではない段階です。
よくある腰痛と勘違いされる方も多いのがこの初期段階です。
残念なのが「そのうちマシになるだろう」と考える方も多いのですが、ヘルニアは進行性のため、ここで正しい処置をせず放置してしまうと悪化してしまいます。
中度
お尻や足にかけて痛みやシビレが出るようになってきます。
この段階でも仕事や家事などもかなり辛くなってくるのが特徴です。
また、中度にも段階があり、痺れる範囲が広がったり痛みの度合いが強くなっていきます。
また「筋力低下」も見られるようになります。
足に力が入りにくくなったり、つま先を上げる動作がしにくくなってきます。
これが起こり始めると「重度へと進行」しているサインだと考えておきましょう。
重度
重度になると、皮膚に触れられたときの感覚が鈍ってしまう「知覚障害」が出てきます。
その他にも「膀胱直腸障害」が出てきます。
「尿が出にくい」「残尿感」「尿失禁」などの排尿障害、「便が出にくい」「便が漏れる」など排便障害などです。
排尿や排便は、脳からの指令を脊髄が受けて機能しているため、ヘルニアで圧迫され脳からの指令がうまく伝わらなくなることで、膀胱や直腸にまで問題が出てきてしまうのです。
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